2010-05-23

22

戦いて国を滅ぼすか、屈して永遠の汚辱にまみえるか。実に恐るべき関頭なり。決して小説中に於けるがごとき簡単なる命題にあらず。これ生きんとする本能と、光栄をつらぬかんとする理智との闘いなり。人間内部に於ける動物と神との格闘なり。
(s20.5.3)

山田風太郎「戦中派不戦日記」

0 件のコメント:

コメントを投稿