2010-06-06

119

子供はすぐに忘れてしまう。そして親に訴えることは絶対にない。
しかし、こういうことをくりかえすたびに、幼児の心に一痕ずつの傷が印されて、いまみるように意地っぱりな、怒りっぽい子供ができあがってくる。

山田風太郎「天国荘奇譚」(「極悪人」)

0 件のコメント:

コメントを投稿