2010-06-26

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きょう知樹があまりきかないので、啓子が書庫に入れたら、佳織心配そうについていって、外でワーッと泣き出した。自分の恐怖のためではない。全然同情からである。
余が啓子とケンカのまねをすると、佳織も知樹も余にとびかかって来る。人間には、こういう本性もあるのである。

山田風太郎「育児日記」

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