2010-07-01

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局量の狭い者に限って、人の美を成すを喜ばぬ。人を褒れば自分の器量が下がるとでも思うのか、人の為た事には必ず非難を(けち)を附けたがる。非難を附けてその非難を附けたのに必ず感服させたがる。

二葉亭四迷「平凡/私は懐疑派だ」

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