463

ここで詩の問題として抑えておきたいのは、日本の短詩が問答歌を内包したことは、社会構造が詩形にもそっくり組み込まれていることについてである。時代と詩形とは対の関係、詩形は、社会の形相そのものなのだ。その意味でも、詩形は変化してやまないものなのである。

来空「日本短詩言霊論＝ジェルマントマ「日本待望論」に答えながら＝」