2010-10-19

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オウム真理教に比べると、作家三島由紀夫の割腹死は、飛び抜けて日本人的であったといえようか。その憂国の志は、いい、わるいを遥かに越えて、私たちの胸に突き刺さったのだった。
私は三島の死に狼狽。その死に様を『主流』誌上で、俳諧的表現と書いた記憶がある。すでに逆説的にしか表現できない時代であったのだ。
ジェルマントマは、
「意思は、動きつづける有機体に適用されてこそ有益で、しからずんば、破局を招くということです。生きた文化の伝達が大切であるのはこのため」
とも、言っている。至言だろう。

来空「日本短詩言霊論=ジェルマントマ「日本待望論」に答えながら=」

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