アマンダ「電気の請求書、こないだ渡したわね。支払わないと送電を停止する、と書いてあったでしょう?」
トム 「ああーーあれ?」
アマンダ「まさかうっかりしてまだ払ってなかった、っていうんじゃないでしょうね?」
トム 「実は、ぼくーー」
アマンダ「払ってなかった!やっぱりそうだったの!」
ジム 「シェイクスピアは多分その請求書に詩を書いてしまったんですよ。」
アマンダ「あたしがばかだったわ、こんな人に頼んだりして!怠慢の罪ってこの世では高くつくものですわね!」
ジム「でもその詩が十ドルの賞金を獲得するかもしれませんよ。」
アマンダ「しかたがないわ、今夜は十九世紀にもどったつもりですごすことにしましょう。エジソンが電燈を発明する前の時代に。」
ジム 「ろうそくの火って、ぼく、大好きなんです。」
アマンダ「まあ、ロマンティストでいらっしゃる!」
テネシー・ウィリアムズ「ガラスの動物園」
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