2011-12-20

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茶道といへば、本日、千宗興さんに会つたところ、外国旅行でお茶を教へた話ばかりするので、「そんな平和な静かな国ばかりへ行かず、南ヴイエトナムのやうな戦乱の巷(ちまた)へ行つて、耳もとを弾がかすめるやうなところでお茶を立てたらいかがです。それが本当のお茶でせう」と言つてやりました。

『川端康成・三島由紀夫 往復書簡』
(S38.12.15 三島→川端)

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