2010-05-27

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何度も思うことなれども、一つの時代を結果的に後世より評論断定するのは実に危険である。今、戦争中の事象について、アメリカの尻馬にのって論じている連中は言語道断であるが、しかし戦争中またそれ以前、歴史をわれわれがいかに見ていたかを反省するとき、全日本史に対して深い懐疑を覚えずにはいられない。
(s20.10.20)

山田風太郎「戦中派不戦日記」

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