歌は夢に似ていて、人はそれを実現させようと努力をする。行かなければならない未知の国のようでもある。
どこにいても歌をつくることはできる。列車の客室、船の上、馬の背―動いていることが助けになる。曲づくりのすばらしい才能を持っていても、移動をしないせいで一生曲をつくらない人もいる。このときつくったどの曲についても、わたしは、とにかく具体的な形では、移動をしていない。それでも移動をしているかのように、すべてを完成させた。見たり聞いたりした自分の外側にあるものが歌に影響を与えることもある。
「ボブ・ディラン自伝」
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