2010-10-22

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二三年戦争が長引いていたら、私も、その死のいずれかを選ばねばならなかったろう。不条理な死をもたらす戦争は愚かしいには違いない。が、このむとこのまないにかかわらない、その極限状態では、自らのルーツを誇りにするか、しないかが、問われていると思えるのだ。いや、人は皆平等に死を迎える(これこそ本当に平等にある)ものだった。死は、ルーツに自らを加えることであったから、一人一人が自己の内面世界へ問いかける生き方の問題だったのだ。

来空「日本短詩言霊論=ジェルマントマ「日本待望論」に答えながら=」

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