2010-10-27

498

空と地(つち)とは緑にうまる、
緑をふみてわが行くところ、
靴は光る魚ともなり、
よろこび樹陰におよぎ
手に軽き薄刃(やいば)はさげられたり。
(「決闘」より)

「萩原朔太郎詩集」河上徹太郎編

0 件のコメント:

コメントを投稿