Honnobassui
yonda hon de kininatta tokoro memo
2010-11-12
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彼女は生命を大真面目に考えていた。彼女は、じぶんの信じている唯一のものを守るためだったら、だれにどんな不幸を及ぼそうと構わなかった。(略)彼女の考えによると、恋人を失おうと、不具になろうと盲になろうと、「とにかく、生きてるってのは幸せ」であった。ただしそのオプティミズムのなかには何か危険で無表情なものがあった。彼女がヘネキー酒場で笑っているときにも、葬式か結婚式で泣いているときにも。
グレアム・グリーン『ブライトン・ロック』
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