2010-11-15

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しばらくして危険が去ったように思われたころ、手の上にたそがれが次第に迫って来たころ、彼が思いめぐらしているのは永遠についてではなく、じぶんの屈辱のことであった。おれは泣き、乞い求め、逃げ出したのだ。

グレアム・グリーン『ブライトン・ロック』

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