2010-05-24

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ドイツ処分案苛酷を極む。トルーマン、チャーチル、スターリンの三人は、人間の馬鹿の標本である。
そう思うと実に人類の滑稽を感じるが、しかし現実に第二のドイツと目されている日本を思うとき、決して笑いごとではない。滑稽なる喜劇であればこそ、敗北せる当事国はいっそう悲惨な、戦慄すべき状態となる。
(s20.8.6)

山田風太郎「戦中派不戦日記」

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