Honnobassui
yonda hon de kininatta tokoro memo
2011-10-31
602
戦争が一途に烈しくなつて、文学の仕事机は急速に窄(せば)められてまゐりました。紙一帖わづかに置く余裕があるばかりです。ペンを動かすにも、肘がつかへ、思ふままに動きません。このやうな時に死物狂ひに仕事をすることが、果して文学の神意に叶ふものか、それはわかりません。ただ何かに叶つてゐる、といふ必死の意識があるばかりです。
『川端康成・三島由紀夫 往復書簡』
(S20.7.18 三島→川端)
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿